2月26日(金)よみがえれ長良川実行委員会は、岐阜市議会に対し「木曽川水系連絡導水路事業の「継続」を容認しないことを求める請願」を提出しました。
これは導水路事業「検討の場」における岐阜市の発言が市民の声を全く反映していないばかりか、事業の「継続」を期待するかのごときものであることに危機感と憤りを感じ提出したものです。3月市議会は3月3日~25日の予定です。
木曽川水系連絡導水路事業の「継続」を容認しないことを求める請願
平成28年2月26日
岐阜市議会議長 竹市 勲
請願者 住所 岐阜市中新町4
団体名 よみがえれ長良川実行委員会
氏名 代表 粕谷志郎
(連絡先)
岐阜市日野東7丁目11-1
武藤 仁 090-1284-1298
紹介議員 松原 徳和
高橋 和江
田中 成佳
服部 勝弘
堀田 信夫
井深 正美
原 菜穂子
木曽川水系連絡導水路事業の「継続」を容認しないことを求める請願
請願趣旨
昨年11月11日、木曽川水系連絡導水路事業の「再検証」にかかる関係地方公共団体からなる検討の場(以下「検討の場」という)(幹事会)が開催されました。これは前会議ならびにパブリックコメント以来4年ぶりの開催で、今後、「学識経験を有する者、関係住民、関係地方公共団体の長、関係利水者からの意見聴取」を経て、対応方針(案)の決定をするとされています。
本事業計画については、長良川の環境悪化を心配する岐阜市民の声が高まり、国はあれこれ修正を加え市民に説明しようとしましたが、納得できるものではなく回答不能のまま中断し、2009年秋には「凍結」となっています。そして2010年秋からは他のダム等の84事業の一つとして「再検証」の対象となっています。
しかし、この「再検証」には大きな問題があります。常識では考えられないような「代替案」を持ちだし比較して「検証」するもので対象事業の大部分が強行に「継続」決定されています。今回の4年ぶりの「検討の場」の再開に大きな不安を覚えます。
本事業は、凍結決定と「検討の場」の長い空白の中で、マスコミ報道も少なくなり、本事業が「立ち消えたもの」と思っている市民も多い状況のもと、「検討の場」において岐阜市は本事業を「長良川の環境と水道水源の改善になる」として根拠のない期待で事業継続を容認するかのごとき意見を表明しています。これは市民の「長良川の環境悪化の不安」を無視するどころか、全く反対の意見表明であり、重大な問題です。
徳山ダムの水を長良川(岐阜市長良古津付近)に放流することは、世界農業遺産に登録された「清流長良川の鮎」に大きなダメージを与えことにとどまらず、次世代に残さなければならない岐阜市民の最大で最良の宝を失うことにもなりかねません。岐阜市民として疑問と不安を抱えたままでの導水路事業の「継続」は到底認められません。
以下のことを市議会として決議して頂きたく、請願いたします。
(1)岐阜市は市民の疑問を残したままの導水路事業の「継続」を容認しないこと。
(2)市民に開かれた「導水路事業が長良川に及ぼす環境検討会」(仮称)を設置し市民の疑問・不安にこたえること。